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台風の思い出 [気象]

台風13号が日本列島南岸を通過していて、各地に大雨をもたらしています。
台風は熱帯低気圧です。台風とは最大風速が17.2m/s(34ノット)を超えた
熱帯低気圧をいいます。台風13号は水温が高い東シナ海で迷走している間に
水分を十分に蓄えてしまい、「雨台風」といわれているようです。だからといって
風が弱いというわけではありません。雨、風ともに要注意です。

さて、台風に関する思い出で最も記憶に残っているのは2004年夏の台風です。
この年は10個の台風が上陸し、年間の台風上陸数が観測史上最高と
なりました。当時わたしは空港で働いていたため、台風の接近・上陸は、直接
仕事の負担となってきます。その年の台風はそれぞれの台風が勢力を維持した
まま、接近・上陸していたため、強風に悩まされました。
飛行機の離発着は当然できなくなります。また、野外に駐機をしておくこともできません。
ドックに入れたり、他の空港へ逃がしたりしました。
ということでこの年の夏は台風のおかげで、大変苦労させられました。


集中豪雨 [気象]

ここ数日、集中豪雨によって、日本各地で被害がでているようです。

ペーパー気象予報士になって久しいですが、このようなニュースを聞くと

反射的に天気図等を思い浮かべてしまいます。

先ほど○○ステーションという某ニュース番組で、「不安定」という言葉の

説明をしていました。一般視聴者向けにわかりやすい説明をしたつもりなのでしょうが

抽象的すぎて、あまり意味がないように思いました。

わたしが天気に関わる仕事をしていたときは、ショワルター安定指数(通称:SSI)というものを

使用していました。気象予報士の試験にも出題されるので、その道の人にはよく知られています。

計算の詳細は省きますが、これが地域ごとに算出されていて、マイナスになるとその地域は雷雨の可能性が

あるということになります。

雷雨が発生する可能性がある地域がわかります。ただし、予報精度が粗く、太平洋高気圧に覆われている

地域は大体マイナスです。そして、梅雨あけしたこの時期は、東北以南はだいたい太平洋高気圧に覆われているので

この時期の東北以南はだいたいSSIはマイナスです。このため、天気予報は毎日、雷雨の可能性がありますという

粗い予報をしてしまうわけです。


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