フジドリームエアラインズ

静岡空港を拠点として、新たな航空会社が設立されたようです。
その名は、「フジドリームエアラインズ」。びっくりしました。
かつて航空業界に身をおいたものとして、静岡県出身者として、気になる話題です。

わたしは静岡空港の設置には反対でした。ただ、表向きには
賛成をしていました。なぜなら静岡空港建設に賛成の人があまりにも
少なかったからです。
静岡県は、新幹線の駅が６個ある、日本一新幹線の駅が多い県です。
また、西には中部国際空港、東には羽田空港と、対費用効果の観点からすれば
客観的にはとても空港が必要な県であるとは思えません。
故郷の静岡県を不憫に思えたのが１割、反対派の方々にこういうメリットもありますよと
議論を盛り上げるのが９割、という気持ちで一応賛成・推進を表明しておりました。
とりあえず空港については、２００９年開港ということで決まりのようですので
今後はどのように活用していくべきかを議論するべきでしょう。
（採算をとれる路線はあるのだろうか？）

さてフジドリームエアラインズは、小松、鹿児島、熊本に就航するようです。
ブラジルのエンブラエル社の機材を使用するようです。７６席。採算はとれるのだろうか？
観光路線として儲かりそうな路線は、しっかりと大手が抑えているようですし。。。

航空会社は装置産業といって、初期費用が莫大にかかります。
航空機、空港テナント料、パイロット、整備士等です。
特にパイロットについては世界的に不足しており、最近もスカイマークがパイロット不足で
大量の欠航を余儀なくされていました。パイロットは確保できるのだろうか？

新規航空会社が立ち上がるときは、大手が立ち上げの面倒をみてあげます。
かつてエアドゥはJAL、スカイマークはANAの助けによって、たちあがりました。
（今は、逆になっていますが。）
フジドリームエアラインズはどちらのもとでたちあがるのだろうか？

ブラジルのエンブラエル社の機材が国内で旅客便として就航しているというのは
聞いたことはないですが、性能は大丈夫なのだろうか。
カナダのボンバルディア社のDHC8が不具合を多発させており、安全性については
特に気になるところです。