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沈まぬ太陽

11月7日、桜木町に着いた私はどうしようか思案にくれた結果、『沈まぬ太陽』を見にいく
ことにしました。ホテルにいって、ゆっくりするという選択肢もあったわけですが、どうせ
テレビを見ながらぐだぐだするだけで終わってしまうことになりそうだったので、だったら
映画を見に行こうと思いました。わざわざ横浜くんだりまで来て、映画を見る必要もないん
ですがね。

この映画は3時間22分という長時間の作品なのですが、それでも小説を読んだ者としては
短いと感じます。この小説をわずか3時間22分で描くのはやはり無理があるように感じます。
かなりはしょっているという印象を受けました。やはりテレビの連続ドラマでやるしかない!
がんばれ、フジテレビ!

内容については、ネタばれになるので、あまり書けないわけですが、原作の小説どおりです。
ちょっとした役にも、映画やドラマで主役級を演じる役者が配置されているのはすこし驚きました。
大物が多すぎるのか、エンディングロールの役者紹介は映画に出てきた順で紹介されてました。

わたしは、『沈まぬ太陽』で描かれている時代はほとんど知らないわけですが、激しい闘争や
政治家及び経営者の腐敗も、この時代だったからこそ見過ごされたことだし、必要悪だったのかなと
若いなりに思います。

わたしは、闘争至上主義なんてものを肯定するつもりはありませんが、当時は終戦からそんなに
時間が経っておらず、まだまだ、滅私奉公・忠君愛国みたいな、個人を犠牲にして全体に尽くす
のが美学というような考え方が残っており、より個人の幸せの実現を図っていくような仕組みと
していくことに軸足を移していくためには、こういった闘争というものが当時は必要だったのかも
しれません。(ただ、本当に個人の幸せの実現を図っていたかは怪しいです。)

また、政治家や経営者の腐敗もそれ自体許されるものではありませんが、これも高度経済成長を
成し遂げて、国民の経済的な生活水準を向上させていくためにはやむを得なかったのかも
しれません。

今のご時勢で、労組のストライキや経営者の放漫経営は、下手をすれば国民的な非難を浴び
会社は倒産の危機にさらされます。だから、あの時代は労働者にとっても、経営者にとっても
古きよき時代だったのかなとその時代を知らない私なりに思います。

モデル企業にとっては、泣きっ面に蜂、といったところでしょうか。とにもかくにも安全第一で
運航をお願いしたいものです。






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